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2009.11.18

日本鍼灸手技療法教育研究会第7回学術大会・分科会を担当いたしました


平成21年11月14日(土) 東京有明医療大学にて第7回日本鍼灸手技療法教育研究会学術大会が行われました。この学術大会はあん摩マッサージ指圧の教育団体である。東洋療法学校協会と日本理療科教員連盟とが毎年、合同で東洋療法教育に関する研究発表を行うもので今年は全国から89名の先生方が参加されました。

今回は大会実行委員会の依頼を受け「浪越指圧の実際」というテーマで本校が分科会を担当しました。あん摩マッサージ指圧という免許は全国統一のものですが、全国の養成施設で教えられている手技は、学校ごとにそれぞれ特徴があるのが実情です。そこで全国の養成学校の手技を代表的なものを全国の教員に紹介する、という趣旨で本校の浪越指圧が選ばれたのです。

分科会では本校の教員が、他の学校で教壇に立つ先生方に、頚部と背部の施術法を受講していただきました。普段、鍼灸あん摩マッサージ指圧を教えていらっしゃる先生方も浪越指圧を体験するのは始めての方が多かったようです。なお日本理療科教員連盟は全国の盲学校で鍼灸あん摩マッサージ指圧を教えている先生がたの団体です。視覚に障害を持つ先生がたは指圧を行う教員に実際に触れて、押す姿勢や方向などを確認され、また実際に教員の指圧を体験していただき理解を深めました。

受講者の感想として「来年も部位を変えてシリーズ化して欲しい」「今回は基礎編であったが臨床などの応用編も行って欲しい」。などアンケートも大変好評でした。また他の感想として「指の使い方が難しかった」「指圧をしている先生の姿勢が美しかった」というものもあり、指の使い方と押す姿勢が浪越指圧の重要な要素であることが、改めて浮き彫りになりました。

全国の養成学校にはそれぞれ技術的特色があるにもかかわらず、浪越指圧に対して、大きな関心が寄せられたのは、浪越指圧の理論や技術が確かなものであることを示すものだと思います。全国の養成学校の先生方と有意義な交流を持てた一日となりました。